塩素除去シャワーヘッドは必要か?メリットデメリットや注意点も
多くの方が、毎日のようにシャワーを使っていることでしょう。
ですが、シャワーの水に含まれる塩素が、私たちの肌や髪にダメージを与えているかもしれない、と聞いたら少し不安になりませんか?
そこで、近年注目を集めているのが塩素除去機能がついたシャワーヘッドです。
今回は、塩素除去シャワーヘッドについて、その必要性やメリット・デメリットを詳しく解説します。
塩素除去シャワーヘッドは必要か?
塩素除去シャワーヘッドとは、文字通り塩素を除去する機能が付いたシャワーヘッドのことです。
内部に活性炭や亜硫酸カルシウムなどのフィルターを搭載し、水道水の塩素を除去または低減させることが可能です。
最新のバスルームでは、最初から塩素除去シャワーがついているものもありますが、ついていない場合は、後からシャワーヘッドだけ変更することもできます。
塩素除去シャワーヘッドが必要な理由
そもそも日本の水道水は、衛生管理のために塩素消毒が行われており、水道法では塩素消毒後に水道水に残る残留塩素が0.1mg/ⅼ以上保持するよう定められています。もちろん飲料水として体内に取り入れるのに問題はありません。
この消毒のおかげで、日本の水道水は給水の瞬間まで殺菌効果が持続し、そのまま飲める安全な水となっているのです。
ですが、この微量の残留塩素でも、肌のバリア機能が低下し、乾燥や肌荒れの原因になるといわれています。
さらに、髪の毛をコーティングしているキューティクルにも影響を及ぼす可能性もあり、キューティクルがダメージを受けることで、手触りが悪い状態になってしまうおそれも。
塩素除去シャワーヘッドを使用すれば、肌や髪へのダメージを軽減することが可能です。
現在、販売している塩素除去シャワーヘッドの中には、水道水中の残留塩素をほぼ100%除去可能とする商品もあります。
肌や髪の毛の乾燥・ダメージが気になる方や小さなお子様がいるご家庭では、塩素除去シャワーへの交換を考えてみてはいかがでしょうか。
次でさらに詳しくメリットをお伝えしますので、ぜひ検討してみてくださいね!
塩素除去シャワーヘッドのメリット
塩素除去シャワーヘッドには「美肌・美髪を目指せる」メリットがあり、最新の物は「節水に効果的」かつ「水圧が調整可能」であることが多いです。
それぞれ詳しく説明していきましょう。
美肌・美髪を目指せる
塩素は肌や髪にダメージを与えるとお伝えしましたが、それは塩素に強い酸化作用があることが理由です。水道水の残留塩素は非常に微量ですが、それでも多少のダメージを受ける可能性があります。
塩素除去機能シャワーヘッドの使用感として、次のような効果を感じる声が多く挙がっています。
- ・皮膚のかゆみやかさつきが緩和された
- ・シャワー後の肌のつっぱり感やヒリヒリ感が軽減された
また、髪や頭皮の状態に関しても良い変化を感じる方が多いです。
塩素にはタンパク質にダメージを与える性質があるといわれており、タンパク質からできている髪のキューティクルもその影響を受けると考えられます。
そのため、塩素除去シャワーヘッドへ交換することで髪の表面ダメージが軽減され、ツヤのある美髪を目指せます。
頭皮の乾燥が防げることで、フケやかゆみの改善も期待できます。
節水に効果的
最新の塩素除去シャワーヘッドは、節水の面からも効果が期待できます。商品にもよりますが、従来のシャワーヘッドと比較して、最大で80%もの節水効果が期待できます。
これは、水流の最適化技術により実現しており、節水しながらも十分な洗い心地を実現しているのも嬉しいポイントです。
適度な水圧と最適な水流パターンで、今まで通りの洗浄力を維持できます。
結果として、水道代が減らせるだけでなく、環境面への配慮にもつながるでしょう。
水圧が調整可能
最新の塩素除去シャワーヘッドは、優れた水圧調整機能が付いているものもあります。シャワーの用途や好みに応じて水流を変更できるので、シャワータイムがより快適になるでしょう。
例えば、髪を洗う際は水圧の強いジェットモード、顔を洗うときには微細な泡のようなミストモードなど、使用する場面に応じた使い分けができるシャワーヘッドも登場しています。
塩素除去シャワーヘッドのデメリットや注意点
塩素除去シャワーヘッドはメリットが多い一方で、デメリットや注意点もあります。
どちらも知った上で、ぜひ検討してみてくださいね。
カートリッジの交換が必要
塩素除去シャワーヘッドのデメリットの一つは、定期的なカートリッジ交換の手間があることです。塩素除去フィルターの機能を維持するために、一般的に3〜6カ月ごとのカートリッジ交換が推奨されています。
交換用カートリッジの価格は製品によって異なりますが、1本当たり概ね1,000円〜4,000円程度が目安です。
本体の説明書には交換時期の目安が記載されていますが、使用頻度や水質によって交換時期が前後することもあります。
シャワーヘッドが重たくなることも
塩素除去シャワーヘッドは、フィルター機能を内蔵しているため、従来のシャワーヘッドと比較して重い場合があります。シャワーを手持ちで使用することが多い方は、シャワーヘッド本体の重さも比較しながら検討するのがおすすめです。
取り付けられないことがあることに注意
塩素除去シャワーヘッドに交換する場合、交換前に今の設備との互換性を確認する必要があります。大手メーカーのシャワーをお使いであれば、そのまま交換できたり、付属のアダプターを使ったりすることでほぼ交換できます。
ただし、まれにシャワーのホース部分とシャワーヘッドが一体になっているものがあり、その場合は交換できないため注意が必要です。
また、一部の海外製のシャワーでは、規格が合わないこともあるので、確認した上で購入を検討しましょう。
塩素除去シャワーヘッドが必要か迷う場合の判断方法
塩素除去シャワーヘッドにはメリットが多いとはいえ、本当に必要かどうか、まだ迷ってしまうという方もいるかもしれません。塩素除去シャワーヘッドの検討をおすすめしたいケースについてもお伝えしますね!
肌の乾燥や髪のパサつきが気になる場合
シャワー後の肌の乾燥によるつっぱり感や、髪のパサつきに悩んでいる方にとっては、塩素除去シャワーヘッドが有効な解決策になる可能性があります。季節の変わり目や乾燥時期に肌トラブルが増える方、頭皮のかゆみなどが気になる方には特におすすめです。
さまざまな保湿剤を試していても効果が薄い方や、高価なシャンプー・コンディショナーに変えてもあまり改善が見られないという方も、シャワーヘッドを交換も検討してみてください。
シャワーの水圧や水の出方が気になる場合
シャワーの勢いが弱くなってきたり、水の出方にムラを感じたりすることが増えてきたら、それはシャワーヘッドの交換時期を示すサインかもしれません。特に、シャワーヘッドの目詰まりが頻繁に起こるようになったり、髪を洗い流すのに以前より時間がかかるようになったりした場合は、新しいシャワーヘッドの導入を検討する良いタイミングです。
思い切って最新の塩素除去シャワーヘッドにすれば、水圧や水流が改善するだけでなく、水道代の節約効果も期待できるでしょう。
15年以上バスルームを使っている場合
ユニットバスの使用年数は10~15年といわれており、バスルームは15年ほど経った頃にさまざまな老朽化の兆候が表れ始めます。給湯設備の故障や結露やカビの発生など、トラブルが目立つようになったら、バスルーム全体のリフォームを検討しても良いかもしれません。
最近では、塩素除去シャワーヘッドが標準装備になっているユニットバスもありますよ!
塩素除去シャワーヘッドが標準!リクシル製 「リデア」
例えば、リクシル製の浴室「リデア」の快適機能の一つ「うるつや浄水」は、残留塩素を取り除きます。浄水カートリッジはホースの根本部分、スライドバーの下部に内蔵されているため、シャワーヘッドが重たいというデメリットもありません。
そのほか、シャワーを好きな位置に移動できる「手元シャワーフック」や収納力を増やせるマグネットアイテムなど、お風呂の快適をサポートする機能が盛りだくさん!
ライフスタイルに合わせて、バスルームをゆったりくつろぐ空間にも、さっとシャワーを浴びるシンプルな空間にもコーディネートできるのも魅力です。
お風呂を快適にする機能については「お風呂の自動湯はり機能とは?使用上の注意点も紹介」のコラムも参考にしてみてくださいね。
まとめ:塩素除去シャワーヘッドは肌や髪の状態が気になるなら検討を
塩素除去シャワーヘッドは、文字通り塩素除去の機能を持ったシャワーヘッドです。
肌や髪の健康に効果があるだけでなく、水道代の節約や環境への配慮にもつながる、期待のアイテムといえます。
注意点として、シャワーヘッドの交換の際には、今お使いのシャワーに合う規格かどうかも確認しましょう。
今お使いのシャワーに塩素除去シャワーヘッドが合わない場合や、バスルームを使い始めてから15年以上経っている場合などは、思い切ってリフォームを検討するのもおすすめです。
浴室のリフォームに関するご相談、ご依頼は北ガスフレアストにお任せください。
リフォームのプロが責任をもってしっかりサポートいたします。