お風呂の床の黒ずみを除去!原因や掃除方法・予防策を解説
一日の疲れを癒やすのに、バスタイムを楽しみにしている方もいるでしょう。
ですが、きれいに掃除していても「気がついたら床に黒ずみが」なんてこともあるかもしれません。
今回は、お風呂の床の黒ずみが気になる方に向けて、黒ずみの原因や落とす方法について解説します。
さらに、きれいを維持するための予防策もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
お風呂の床にできる黒ずみの原因は?
まずは、お風呂の床にできる黒ずみの原因から見ていきましょう。
黒ずみの原因は3種類ある
お風呂の床に黒ずみができる原因は、主に次の3種類です。- ・油分
- ・水垢
- ・カビ
どんなにきれいにしていても、この3つが残ってしまっていると、黒ずみの原因となります。
ここからは、この原因を詳しくお話しましょう。
油分
お風呂の黒ずみの原因となる油分とは、人の体から出る皮脂や石けんから出る石けんカスの油脂などです。皮脂や油脂が蓄積して、変質するとそのものが黒ずみになるだけでなく、カビの原因ともなります。
さらに、ほこりのような別の汚れと混ざると、湯垢、水垢の原因となることもあります。
水垢
水垢による黒ずみは、水垢に他の汚れが混ざることによって発生します。水垢は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分がたまったものです。
鏡や洗面器などに白っぽく残っている汚れ、といえば思い当たる方も多いでしょう。
水垢を掃除しないまま放置すると取れにくくなるだけでなく、他の汚れと混じって黒ずみの原因となります。
カビ
カビによって床が黒ずんでいる場合、それはほとんどが「黒カビ」といわれる種類です。黒カビは床の他に、天井やパッキン部分にもポツポツと発生します。
温度が20~30度で湿度が60%以上あり、栄養分や酸素がある場所に発生しやすく、お風呂はまさに、黒カビにとって発生しやすい条件が整った場所といえます。
なお、カビに似た現象で「ピンク汚れ」もあります。
シャンプー・コンディショナーなどのボトル周りや蛇口の周りなどに発生しやすいピンク色のぬめりのことで、実際はカビではなく酵母菌の一種です。
ピンク汚れは放置すると黒カビの栄養分になることがあります。
ピンク汚れについてや、ピンク汚れの発生を抑えるのに役立つお風呂の収納については、下記コラムでご紹介していますので、あわせてご覧ください。
お風呂のピンク汚れを解決!原因から落とし方、予防策までご紹介
お風呂の浮かせる収納のメリット・デメリットは?おすすめの浴室もご紹介
黒ずみの原因になる性質も知っておこう!
黒ずみの原因となる油分や水垢は、それぞれ酸性・アルカリ性のどちらかの性質を持っています。皮脂や油汚れなどは酸性の汚れですが、水垢や石けんカスはアルカリ性の汚れです。
詳しくは次でお話しますが、汚れの性質にあった洗剤を使うことで効率良く落とすことができますので、汚れがどちらの性質を持つのか、覚えておくと便利です。
お風呂の床の黒ずみへの対処法!効果的な掃除の仕方をご紹介
お風呂の床に黒ずみを見つけたら、できるだけ早めに掃除することが重要です。
ここからは、発生したばかりの黒ずみに効果のある一般的な掃除方法と、頑固な黒ずみに効く掃除方法を解説します。
一般的な掃除方法
アルカリ性と酸性のどちらの性質であっても、発生してすぐの汚れであれば、中性洗剤で対処可能です。<用意するもの>
- ・浴室用中性洗剤
- ・床をこするもの(スポンジ・ブラシなど)
- ・乾いた布(ぞうきん・布巾など)
<掃除の手順>
- 1.浴室用中性洗剤を黒ずみに噴射、もしくは塗布する
- 2.スポンジやブラシなどで床をこする
- 3.洗剤が残らないよう、しっかりと水かぬるま湯で流す
- 4.水気を乾いた布で拭き取る
<注意点>
こするときに床が傷つくほど強くこすると、傷に汚れがたまってカビの温床になることがあります。
掃除のときは、できるだけ柔らかいスポンジやブラシを使用しましょう。
頑固な汚れを落とすタイプ別洗剤と掃除方法
発生したばかりの黒ずみであれば一般的な掃除で対応できますが、落としきれない頑固な黒カビが発生した場合は特別な掃除が必要です。特別な掃除の際は効率的に進められるよう、原因となる汚れに適した洗剤を選びましょう。
汚れのタイプ別に選ぶべき洗剤を一覧にまとめました。
また、頑固なお風呂の汚れは大掃除でまとめて行う方法もあります。
お風呂の大掃除について、下記コラムでも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください!
お風呂の大掃除のやり方にはコツがある!道具や手順を紹介
酸性汚れの掃除方法
頑固な酸性汚れを掃除するときは、アルカリ性の洗剤を使用すると効果的。アルカリ性洗剤の中では、塩素系の泡スプレータイプや液体のカビ取り剤が強力で便利です。
粉末を溶かしてつけ置きするタイプの酵素系漂白剤も弱アルカリ性の洗剤ですし、セスキ炭酸ソーダや重曹なども酸性汚れによく効きます。
<用意するもの>
- ・アルカリ性洗剤
- ・ゴム手袋
- ・床をこするもの(スポンジ、ブラシなど)
- ・乾いた布(ぞうきん、布巾など)
<掃除の手順>
- 1.浴室の窓を開けて換気する
- 2.アルカリ性洗剤を黒ずみ部分を中心に噴射、もしくは塗布して30分~1時間程度置く
- 3.スポンジやブラシなどで床をこする
- 4.洗剤が残らないよう、しっかりと水かぬるま湯で流す
- 5.水気を乾いた布で拭き取る
<注意点>
塩素系の洗剤は他の洗剤と混ぜると、有毒なガスを発生させることがあるので注意が必要です。
しっかりと換気した状態で掃除し、使った後はたっぷりと水で洗い流します。
異なる洗剤を同じ場所で使うときは、注意しても混ざってしまうおそれがあるため、別の日に掃除をするなどして使うタイミングを分けると安心です。
また、塩素系洗剤は強力である分、肌への刺激も強いので、掃除の際はゴム手袋で肌を保護することをおすすめします。
なお、最近では塩素のにおいが抑えられた商品もありますが、においが少ないからといって成分が薄い・優しいといったことはありませんので、使用には十分注意してください。
アルカリ性汚れの掃除方法
水垢のようなアルカリ性の汚れには、酸性の洗剤を使用すると効果的です。酢や自然由来のクエン酸を使用した掃除は環境にやさしく、肌への刺激も少ないので使いやすいでしょう。
<用意するもの>
- ・クエン酸もしくは酢、酸性洗剤など
- ・ゴム手袋
- ・床をこするもの(スポンジ、ブラシなど)
- ・乾いた布(ぞうきん、布巾など)
<掃除の手順>
- ・浴室の窓を開けて換気する
- ・クエン酸は水に溶かしてクエン酸水スプレーにする
- ・クエン酸スプレーや酸性洗剤を汚れが気になる場所に吹きかけ、ラップをかけ1時間程度置く
- ・スポンジやブラシなどで優しくこする
- ・洗剤が残らないよう、しっかりと水かぬるま湯で流す
- ・水気を乾いた布で拭き取る
<注意点>
酢を使うと、酸っぱいにおいが気になる場合もあるので、換気するのをおすすめします。
また、酸性洗剤を使う場合、金属部に長時間塗布した状態でおくと、サビを発生させる恐れがあります。
こすった後にしっかりと洗剤を洗い落とすようにしましょう。
お風呂の床の黒ずみは予防もできる!
お風呂の床の黒ずみは、見つけたらできるだけ早く掃除するのが基本ですが、その前に発生しないよう予防することも大切!
予防に必要なのは、浴室内に黒カビの発生条件をそろえないことです。
ここからは、お風呂の床の黒ずみを予防する方法についてご紹介します。
定期的に掃除をする
黒ずみの予防方法は第一に、定期的に掃除することです。黒ずみの原因である黒カビは、水垢やピンク汚れを栄養分としています。
そのため、定期的な掃除によって黒カビの栄養となる汚れを落としておくことが、効果的な予防法といえます。
中性洗剤を使用した一般的な掃除を、定期的に行いましょう。
使用後にシャワーで流す
毎日のお風呂の使用後に、床から1mくらいの高さの壁から床まで含めて、熱めのシャワーでしっかり流すのも、黒カビの抑制に効果的です。使用中に飛び散る石けんカスや皮脂などを洗い流し、黒カビの栄養となる汚れが残るのを防げます。
最後にシャワーを水にして全体的にもう一度洗い流せば、黒カビの発生条件よりも浴室内の温度を下げられます。
水分を残さずふき取る
黒カビは水分のあるところに発生しやすい特徴があるため、使用後に水分をふき取るとカビ予防に効果があります。何もしないよりも、浴室内が乾くまでの時間が短縮できるためです。
しっかり換気する
長時間、しっかり換気すると浴室内の湿度が下がるため、黒カビの発生が抑えられます。浴室乾燥機がついた浴室であれば、使用後に乾燥機を回すのも良いでしょう。
乾いた状態をできるだけ長く保つことが予防につながります。
黒ずみが起きにくいお風呂にリフォームする
掃除が大変なら、黒ずみが起きにくいお風呂に変えるのもおすすめです!例えば、TOTO製の浴室 シンラの「床ワイパー洗浄」は、ボタン一つで床回りを洗浄・除菌してくれる優れもの。
TOTO独自の板状ワイパー水流(水道水)で落としにくい場所の皮脂・角質汚れを洗い流してくれます。
最後に「きれい除菌水」で除菌仕上げすることでカビやピンクぬめりの発生も抑えられます。
また、リクシル製の浴室 リデアの「キレイサーモフロア」も効果的。
独自構造の床は、汚れにくい表面処理と形状で汚れがつきにくく、落としやすいため、キレイなお風呂をキープしやすいのが特徴です。
キレイサーモフロアは、足裏から逃げる熱が少ないため、冷たさを感じにくいのもうれしいポイントとなるでしょう。
お風呂のリフォームについては下記コラムでもご紹介していますので、あわせてご覧くださいね。
お風呂リフォームのおすすめオプションとは?便利・快適機能を紹介!
お風呂の床の黒ずみはこまめな掃除と予防で撃退!
お風呂の黒ずみは主に黒カビが原因です。
黒カビは栄養と酸素があり、室温20~30度、湿度60%以上という条件で発生しやすくなります。
浴室は皮脂や油脂、水垢などが黒カビの栄養となりやすく、まさに発生の条件がそろった場所になっているのです。
黒ずみを見つけたら、できるだけ早く掃除するのが適切な対処法です。
中性洗剤を用いた通常の掃除だけで対処できない場合には、汚れに適した強い洗剤で落とすことが必要となります。
また黒ずみは、発生する前に予防するのも大事なことです。
栄養分となる汚れを残さないこと、また水分をふき取ってできるだけ乾燥させることを心がけましょう。
掃除しやすく、カビが発生しにくいお風呂へのリフォームを検討するのもおすすめです!
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