外壁コーキングがひび割れする理由とは?適切な対処法を解説

外壁を見上げたときに、継ぎ目のコーキング部分にひび割れを発見して驚いた経験はありませんか?
外壁のコーキング部分は建物を守る重要な役割を果たしているため、劣化を放置すると深刻な問題につながる可能性があります。
今回は、外壁コーキングがひび割れする原因や適切な補修方法を詳しく解説いたします。
大切なお住まいを守るための知識として、ぜひ参考にしてみてくださいね!

外壁のコーキングがひび割れするのはなぜ?放置は危険!
外壁のコーキングは、サイディングボードのようなパネル型の外壁材同士の隙間を埋める重要な部材です。
しかし、時間の経過とともにさまざまな要因でひび割れが生じてしまいます。
まずは、コーキングがひび割れする原因と放置することのリスクについて詳しく見ていきましょう。
コーキングがひび割れする主な原因
コーキングがひび割れするのは、主に3つの理由があります。①経年劣化による材料の硬化
コーキング材の寿命は、種類や環境にもよりますが、一般的に5~10年程度といわれており、時間の経過とともに、コーキング材に含まれる柔軟性を保つ成分が徐々に失われていきます。本来のゴムのような弾力性がなくなり、硬くなったコーキング材にひび割れが生じやすくなるのです。
②紫外線や気候の影響
紫外線はコーキング材の大敵といえるでしょう。強い日差しにさらされ続けることで、コーキング材内部の成分が分解され、表面が劣化します。
また、寒暖差による伸縮を繰り返すうちに、コーキング材に負荷がかかることも、ひび割れの原因です。
③建物の動きによる影響
建物は地震や風、気温変化などにより微細な動きを繰り返しています。この動きに対してコーキング材が追従できなくなると接着部分に負荷がかかり、ひび割れや剥離が発生します。
特に木造住宅では、木材の収縮により建物全体が動きやすく、コーキングへの影響も大きくなりがちです。
ひび割れを放置するリスク
コーキングのひび割れを放置すると、家全体にも影響が出る可能性があります。ひび割れを放置するリスクは主に次のようなものです。
雨水侵入による被害
ひび割れを放置する最大のリスクは、雨水の侵入です。コーキングの隙間から入り込んだ雨水は外壁の内部構造に到達し、木材の腐食やカビの発生を引き起こします。
さらに進行すると、建物の構造躯体にまで影響を及ぼし、大規模な修繕が必要になる可能性があります。
断熱性能の低下と光熱費の増加
コーキングのひび割れは気密性の低下を招きます。室内の暖気や冷気がひび割れから外部に逃げやすくなり、冷暖房効率が悪化してしまいます。
快適な室内環境の維持が困難になり、光熱費の増加にもつながるでしょう。
シロアリ被害のリスク
ひび割れから外壁の劣化が広がり、外壁材の浮きや反りが発生すると、そこからシロアリ被害につながる可能性があります。シロアリのような害虫は、建物の寿命を縮めてしまう大きな要因。
放置することで大規模なリフォームが必要となるリスクが高まるため、早めに対処するのが良いでしょう。
外壁のコーキングがひび割れたら、どう補修すれば良い?

コーキングのひび割れを発見したら、早めの対処が重要です。
補修方法には業者に依頼する方法と自分で行う方法の、大きく分けて2つのアプローチがあり、それぞれ特徴や費用が異なります。
効果的な補修方法と費用の目安について詳しくご説明します。
業者に依頼する
外壁のコーキングがひび割れた場合、外壁の補修やリフォームを取り扱う業者に依頼するのが一般的です。業者によるコーキングの補修方法は、主に以下の2つがあります。
打ち替え工法
打ち替え工法は、既存の劣化したコーキング材を完全に撤去し、新しいコーキング材で施工し直す方法です。古いコーキング材を取り除くため手間はかかりますが、新品同様の性能を回復できる根本的な解決策といえるでしょう。
耐久性も高く、環境の条件にもよりますが7~15年程度の耐用年数があります。
増し打ち工法
増し打ち工法は、既存のコーキング材の上から新しいコーキング材を重ね塗りする方法です。撤去作業が不要なため、工期が短く費用も抑えられるのがメリットです。
ただし、下地となる古いコーキング材の劣化状況によっては、十分な効果が得られない場合もあります。
DIYで補修する
外壁のコーキングは程度にもよりますが、DIYでの補修も可能です。DIYでコーキング補修をする場合、以下のような道具を準備しましょう。
- ・コーキング材(変成シリコーン系がおすすめ)
- ・コーキングガン
- ・プライマー(下地処理剤)
- ・マスキングテープ
- ・ヘラ(仕上げ用)
- ・カッター(古いコーキング除去用)
DIY補修の基本的な流れは次の通りです。
- 1.古いコーキング材の除去
- 2.清掃と下地処理
- 3.マスキングテープで養生
- 4.プライマーの塗布
- 5.新しいコーキング材の充填
- 6.ヘラで仕上げ
- 7.マスキングテープの除去
ただし、高所作業や技術的な難しさがあるため、安全面を考慮すると専門業者への依頼が安心です。
専門業者に依頼すべき3つの理由
外壁コーキングの補修は、補修箇所が低層階のごく一部である場合を除き、専門の業者に依頼するのがおすすめです。それには3つの理由があります。
①安全性の確保
外壁のコーキング補修は高所作業を伴うことが多く、転落などの事故リスクがあります。専門業者であれば適切な足場を設置し、安全管理を徹底した施工が可能です。
②施工品質の保証
プロの技術により、適切な材料選択と確実な施工を行えます。また、多くの業者では施工後の保証制度を設けており、万が一の不具合にも対応してもらえます。
③長期的なコストパフォーマンス
DIYでは技術不足により早期に再補修が必要になる場合もありますが、専門業者の施工であれば長期間の耐久性が期待できます。結果として、長期的なコストパフォーマンスは業者依頼の方が優れている場合が多いでしょう。
コーキングのひび割れがひどいなら全体リフォームもあり

コーキングの劣化が広範囲に及んでいる場合や外壁材自体に問題がある場合は、部分的な補修では根本的な解決につながりません。
コーキングのひび割れがひどい場合は、外壁全体のリフォームを視野に入れるのもおすすめです。
全体のリフォームを検討すべきケース
外壁全体のリフォームをおすすめするのは次のようなケースです。劣化が外壁全体に広がっている場合
複数箇所でコーキングのひび割れや剥離が発生している場合、外壁全体の経年劣化が進んでいる可能性があります。部分補修を繰り返すよりも、一度に全体をリフォームした方がコストも抑えられるでしょう。
外壁材そのものに反りや浮きが見られる場合
サイディングボードの反りや浮き、外壁に使われるパネルのひび割れなど、外壁材自体に問題がある場合はコーキング補修だけでは対処できません。外壁材の交換や重ね張りなど、抜本的な対策が必要になるため、専門業者に依頼するのが良いでしょう。
築年数が15年以上経過している場合
築15年を超えると外壁材や塗装の劣化も進行していることが多く、総合的なメンテナンスが必要な時期といえるでしょう。この機会に外壁全体をリフォームすることで、建物の美観と性能を大幅に向上させられます。
北ガスフレアストの外壁リフォーム
北ガスフレアストでは豊富な施工実績と確かな技術力で、外壁のリフォームにもお応えできます。地域密着型のサービスにより、アフターフォローまで責任を持って対応。
施工後も定期的な点検やメンテナンスのご相談を承っており、長期にわたってお住まいをサポートいたします。
万が一のトラブルにも迅速に対応し、お客様に安心していただけるサービスを提供しています。
外壁リフォームだけでなく、お住まいのさまざまなご要望に対応可能です。
<リフォームの流れ>
- 1.無料現地調査・お見積もり
- 2.詳細なご提案とプラン作成
- 3.ご契約
- 4.施工開始
- 5.完成検査・お引渡し
- 6.アフターフォロー
お客様のご都合に合わせたスケジュールで丁寧な施工を心がけていますので、いつでもご相談ください!
外壁のコーキング補修で安心できる住まいを維持しよう
外壁コーキングのひび割れは、経年劣化や紫外線の影響により避けられない現象ですが、放置すると雨水侵入よる建物の劣化や、断熱性能の低下など深刻な問題を引き起こします。
適切な時期での補修により、建物の寿命を延ばし快適な住環境を保つことができるでしょう。
補修方法には打ち替えと増し打ちがあり、状況に応じた選択が重要です。
DIYも可能ですが、安全性や施工品質を考慮すると専門業者への依頼がおすすめです。

北ガスフレアストでは、コーキングの補修から外壁全体のリフォームまで、お客様のニーズに合わせた最適なソリューションをご提案いたします。
無料診断・お見積もりも承っておりますので、外壁の状態が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。