外壁の穴埋めはどうする?原因別の補修方法と注意点

外壁に穴を見つけたとき、「これってどうやって直すの?」「自分で修理できるの?」と不安になりますよね。
外壁の穴は放置すると、雨水が侵入して家の寿命を縮める原因にもなるため、適切な対処が必要です。
今回は、外壁に穴が開く原因から補修方法、リフォームを検討すべきタイミングまで詳しくご紹介します。
大切な住まいを守るための参考にしてくださいね!

外壁に穴が開く原因は?
外壁に穴が開いてしまう原因はさまざまです。
原因によって適切な対処法も変わるため、まずは穴ができる主な原因を理解しておきましょう。
施工不良によるピンホール
外壁塗装時の施工不良で出てしまうのが「ピンホール」と呼ばれる現象です。これは気泡のような小さな穴が外壁に複数現れるもので、外壁トラブルの中でも割と多く見られます。
ピンホールの主な原因には次のようなものがあります。
- ・塗装時の乾燥不足
- ・下地の洗浄不足や処理不備
- ・塗料の厚塗り
- ・シンナーを入れすぎるなど希釈剤の配合ミス
- ・塗装のムラ
施工不良が原因の場合、保証期間内であれば無料で補修してもらえる可能性があります。
経年劣化によるひび割れ・穴
築年数を重ねた住宅では、雨風や紫外線の影響で外壁材が少しずつ劣化します。塗料が乾燥した後に形成される塗膜の防水性が落ちると、外壁材に水分が浸透しやすくなり、最終的に穴が開いてしまうことがあります。
サイディングの場合、継ぎ目のコーキング材が劣化して隙間ができ、そこから水が入り込むことも少なくありません。
凍害による穴
北海道のような寒い地域で特に注意したいのが「凍害」による穴開きです。外壁材に入り込んだ水分が凍ったり溶けたりを繰り返すことで、表面がひび割れてしまいます。
さらに凍結融解が続くと、ひび割れが広がって表面の剥がれや欠けを引き起こし、やがては穴が開いたような状態まで進行してしまうことがあります。
特に窯業系サイディングで起こりやすく、次のような症状が穴開きへとつながるケースがあります。
- ・ポップアウト現象(表面の薄い剥がれ)
- ・うろこ状のひび割れ
- ・スケーリング(表面材の大きな剥がれ)
外気温が0度以下になると発生リスクが高まるため、冬場は特に注意が必要です。
外壁の穴埋め方法を解説!自分でもできる?

穴の大きさや原因によって、DIYで対応できるものと、業者に依頼すべきものがあります。
正しい判断基準を知って、安全で確実な補修を行いましょう。
小さな穴(ネジ穴程度)の補修
サイディング外壁の場合、小さなネジ穴程度であれば、コーキング材を使ったDIYでも補修が可能です。<手順>
- 1.穴の周囲を清掃し、汚れやゴミを完全に取り除く
- 2.プライマー(下地処理剤)を塗る
- 3.コーキング材を穴に充填する
- 4.表面を平らに整える
- 5.完全に乾燥させてから外壁用塗料で塗装する
モルタル外壁では、パテを使用した補修が一般的です。
<手順>
- 1.穴の周囲を清掃する
- 2.マスキングテープで補修範囲を養生する
- 3.外壁用パテを穴に埋め込む
- 4.表面を平らに整形する
- 5.乾燥後、外壁と同じ色の塗料で仕上げる
ただし、応急処置の意味合いが強いため、経過観察は必要です。
大きな穴の補修
ネジ穴よりも大きな穴は、専門業者への依頼をおすすめします。放置したり、DIYで補修しようとすると、内部への雨水入り込んだり、下地が腐ったりするリスクが高まります。
<プロの補修手順>
- 1.損傷部分の状況調査
- 2.穴の周りをカットし、断面を整える
- 3.必要に応じて下地の補修を行う
- 4.パテや充填材で穴を埋める
- 5.表面を整形し、塗装で仕上げる
サイディングボードでは、損傷が大きい場合ボード自体の交換が必要になることもあります。
凍害による穴への対処
凍害による穴は一時的な補修では再発しやすいため、根本的な解決が必要です。例えば、水分を吸収しない金属サイディングへの張り替えは効果的な解決策となります。
ガルバリウム鋼板などの金属系外壁材は、耐久性もあり、北海道などの寒冷地の気候に適しています。
DIYと業者依頼の判断基準
自分で補修できる穴か、業者に依頼するべき穴か、判断基準のまとめも参考にしてみてください。【自分でできる範囲】
- ・直径5mm以下程度の小さな穴
- ・表面的な損傷のみ
- ・1階部分で作業しやすい場所
- ・下地に問題がない場合
【業者に依頼すべきケース】
- ・直径5mmを超える大きな穴
- ・複数箇所に穴がある
- ・高い場所での作業が必要
- ・下地や内部への影響が疑われる
- ・凍害による損傷
穴を直す際に外壁全体のリフォームもしたほうが良いケース

単発の穴補修だけでなく、外壁全体のリフォームを考えたほうが良いケースもあります。
長期的な視点で住まいのメンテナンスを考えてみましょう。
外壁全体のリフォームを検討すべき劣化のサイン
次のような症状が出てきたら、部分補修よりも全体的なリフォームが効果的です。複数箇所の穴や損傷
外壁のあちこちに穴が開いている場合、全体的な劣化が進行している可能性があります。1つずつ補修するよりも、全面リフォームのほうが結果的にコストを抑えられることもあります。
塗膜の広範囲な劣化
チョーキング現象(触ると白い粉がつく)や塗膜の剥がれが広がっていると、防水性能がかなり落ちています。凍害の進行
北海道では特に重要なポイントです。凍害による損傷が複数確認できる場合は、根本的な対策として外壁材の変更をすることが有効な対策です。
先ほども触れましたが、金属サイディングへの張り替えをおすすめします。
外壁材別のメンテナンス周期
穴を直す際に、外壁のメンテナンス周期や耐用年数に差し掛かっている場合は、部分補修をしても劣化が次々に出てくる可能性があるため、全体リフォームも考える時期かもしれません。参考に、外壁ごとのメンテナンス周期と耐用年数もご紹介します。
・窯業系サイディング
メンテナンス周期:7〜8年耐用年数:約20~30年
・金属系サイディング
メンテナンス周期:10〜15年耐用年数:約20~30年
・木質系サイディング
メンテナンス周期:7~10年耐用年数:約30年
・樹脂系サイディング
メンテナンス周期:10~20年耐用年数:約20~30年
・モルタル外壁
メンテナンス周期:5〜10年耐用年数:約30年
各外壁材の特徴や選び方については「外壁材の種類を知って理想の住まいを実現!選び方のポイントも解説」で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてくださいね。
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外壁穴埋めの適切な対処で長く安心できる住まいを実現
外壁の穴は、原因によって適切な対処法が変わります。
例えば、施工不良によるピンホールは業者に相談が必要ですが、小さなネジ穴程度であればDIYでの補修もできます。
ただし、北海道特有の凍害による穴は根本的な解決として金属サイディングへの張り替えが効果的です。
損傷が複数あったり、広い範囲での劣化が見られる場合は、部分補修よりも全体リフォームを検討しましょう。
適切な時期でのメンテナンスと、地域の気候に適した外壁材選びが、長期間安心して住み続けられる住まいづくりの鍵となります。

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