外壁材の種類を知って理想の住まいを実現!選び方のポイントも解説

「外壁リフォームを検討しているけれど、どんな外壁材があるのかわからない」
「それぞれの外壁材にはどんな特徴があるの?」
「自分の家にはどの外壁材が合うのだろう」
このような疑問をお持ちではありませんか?
外壁材は住まいの印象を決める要素であり、耐久性や機能性にも大きく影響します。
そこで今回は、代表的な外壁材の種類とそれぞれの特徴、メンテナンス周期、そして失敗しない選び方まで、わかりやすくご紹介します。
理想の住まいづくりに、ぜひお役立てください!

外壁材の種類ごとに特徴を徹底比較!
外壁材には大きく7つの種類があり、それぞれに異なる特徴とメリット・デメリットがあります。
代表的な外壁材について、特徴・費用相場・耐用年数・メンテナンス周期などを詳しくご紹介します。
窯業系サイディング
セメントと繊維質を主原料とし、高温・高圧で成形した板状の外壁材です。現在、日本の住宅で最も多く使用されている外壁材で、全体の約70%を占めています。
〈メリット〉
- ・デザインのバリエーションが豊富で、石調・タイル調・木目調など幅広く対応
- ・防火性能に優れ、都市部でも安心して使用可能
- ・工場生産のため品質が安定し、施工性が高い
- ・比較的コストパフォーマンスが良い
〈デメリット〉
- ・表面に防水塗装が必要で、定期的な塗り替えが不可欠
- ・夏場は熱がこもりやすく、表面温度が上昇しやすい
- ・寒冷地では凍害が起こりやすい
窯業系サイディングの費用相場は1㎡あたり3,000~5,000円程度で、ほかの外壁材と比較してリーズナブルなことが特徴。
耐用年数は約20~30年と長いですが、メンテナンスは7~8年に一度の塗り替えが必要です。
金属系サイディング
ガルバリウム鋼板やアルミ材の表面に断熱材を組み合わせた構造です。軽量で耐震性に優れた外壁材として、リフォームでも人気が高まっています。
〈メリット〉
- ・軽量性に優れ、建物への負担が少ない
- ・断熱性が高く、省エネ効果が期待できる
- ・凍害に強く、寒冷地でも安心
- ・スタイリッシュなデザインに適している
〈デメリット〉
- ・衝撃でへこみや傷がつきやすい
- ・海沿いでは塩害による錆に注意
- ・窯業系より初期費用がやや高め
金属系サイディングの費用相場は1㎡あたり4,000~6,000円となり、窯業系サイディングよりもやや高めの価格設定です。
耐用年数は約20~30年と長く、メンテナンスも10~15年に一度行えば十分で、長期的なコストパフォーマンスに優れています。
木質系サイディング
天然木の温もりと自然な質感が魅力の外壁材です。無垢材に塗装を施したもので、木材本来の美しさを楽しめます
〈メリット〉
- ・温かみのあるナチュラルな外観
- ・断熱性が高く、快適な室内環境を実現
- ・調湿機能により、夏は涼しく冬は暖かく保てる
- ・個性ある住まいづくりが可能
〈デメリット〉
- ・水分に弱く、腐食や変色が起こりやすい
- ・こまめなメンテナンスが必要で、維持費が高くなりがち
- ・防火地域では使用が制限される場合がある
木質系サイディングの費用相場は1㎡あたり6,000~8,000円と、ほかの外壁材と比較してやや高めの価格帯です。
耐用年数は約30年と長めですが、7~10年ごとにメンテナンスが必要となるため、ランニングコストを考慮した計画が必要でしょう。
樹脂系サイディング
塩化ビニル樹脂を主原料とした外壁材です。北米を中心に普及していますが、日本ではまだ珍しい素材です。
〈メリット〉
- ・軽量で耐震性が高い
- ・色が素材に練り込まれており、塗り替えが基本的に不要
- ・耐候性に優れ、ひび割れしにくい
- ・塩害や凍害に強い
〈デメリット〉
- ・防火性能が劣る
- ・デザインの選択肢が少ない
- ・施工できる業者が限られる
樹脂系サイディングの費用相場は1㎡あたり7,000~9,000円と高めですが、色が練り込まれているため基本的に塗り替えが不要です。
耐用年数は約20~30年で、メンテナンスも10~20年に一度程度で済むため、長期的に見ると経済的な選択肢となります。
モルタル
セメント、砂、水を練り合わせた材料を職人が現場で塗り仕上げる、伝統的な外壁工法です。〈メリット〉
- ・自由度が高く、個性的な外観デザインが可能
- ・継ぎ目がないためシーリングメンテナンスが不要
- ・防火性に優れている
- ・仕上げ方法が豊富(リシン・スタッコ・吹付けタイルなど)
〈デメリット〉
- ・ひび割れが生じやすい
- ・汚れが目立ちやすい
- ・施工の質が職人の技術に左右される
モルタルの費用相場は1㎡あたり1,500~4,000円と、外壁材の中では比較的安価な価格帯です。
モルタル自体の耐用年数は約30年と長いものの、5~10年ごとのメンテナンスが必要となります。
タイル
粘土を焼き固めた高耐久・高級感のある外壁材です。美観と性能を兼ね備えています。
〈メリット〉
- ・耐久性が高く、傷や摩耗に強い
- ・紫外線に強く、色褪せしにくい
- ・汚れが付きにくく、雨で洗い流される
- ・高級感のある外観を長期間維持可能
〈デメリット〉
- ・初期費用が高め
- ・コーキングの劣化や施工不良による剥がれリスク
- ・定期的な点検が必要
タイルの費用相場は1㎡あたり9,000~13,000円と初期費用は高額ですが、その分耐久性に優れています。
耐用年数は30~50年と非常に長く、メンテナンスも約8~15年と、長期的には経済的な外壁材といえるでしょう。
ALC(軽量気泡コンクリート)
ケイ石・セメント・生石灰などを原料とし、高温高圧で加工されたパネル型の外壁材です。〈メリット〉
- ・通常のコンクリートの約1/4の軽さで建物に優しい
- ・断熱・防火・遮音・耐震性に優れる
- ・長期耐用で耐用年数が長い
〈デメリット〉
- ・吸水性があり、防水性能が低いため塗装が必須
- ・ひび割れが起きやすい
- ・定期的なメンテナンスが欠かせない
ALCの費用相場は1㎡あたり7,000~15,000円と幅があり、高性能な分価格も高めに設定されています。
耐用年数は60年以上と外壁材の中で最も長く、メンテナンスは10~15年に一度の塗装で済むため、建物の長寿命化を図りたい方におすすめです。
外壁材の種類の選び方は?重要なポイントもご紹介
理想の外壁材を選ぶためには、複数の観点から検討する必要があります。
失敗しない外壁材選びのコツをご紹介しましょう。
長期的コストを見据える
初期費用の予算だけでなく、メンテナンスにかかるランニングコストを含めて考えることが大切です。初期費用が安い外壁材でも、メンテナンス頻度が高ければトータルコストは高くなる場合があります。
逆に初期費用が高くても、メンテナンス頻度が少なければ長期的には経済的になることもあるので、長い目で考えることも必要でしょう。
〈選び方のポイント〉
- ・初期費用重視:窯業系サイディング、モルタル
- ・長期コスト重視:樹脂系サイディング、タイル、ALC
外観のデザインや住まいのテイストと合わせる
理想とする外観イメージに合わせて選ぶことで、満足度の高い仕上がりになります。求める外観イメージに合わせて、適した外壁材を選びましょう。
〈選び方のポイント〉
- ・豊富なデザインから選びたい:窯業系サイディング
- ・自然な風合いを希望:木質系サイディング
- ・モダンでシンプルにしたい:金属系サイディング
- ・個性的・独自性を求める:モルタル
- ・高級感を演出したい:タイル
地域の気候条件を考慮する
気候の特性に適した外壁材を選ぶことも耐久性の面で重要です。地域特有の気候条件に合った外壁材を選ぶことで、長期間安心して住むことができます。
〈選び方のポイント〉
- ・寒冷地:金属系・樹脂系サイディング(凍害に強い)
- ・豪雪地:軽量な金属系・樹脂系サイディング(重量負担に強い)
- ・沿岸部:樹脂系サイディング、ALC(塩害に強い)
メンテナンス性を確認する
将来的な維持管理のしやすさも選定基準の一つです。メンテナンスにかけられる時間や費用に応じて選択しましょう。
〈選び方のポイント〉
メンテナンス頻度を抑えたいなら、耐久性の高い金属系・樹脂系サイディング、タイルがおすすめ。
外壁リフォームを行うべきタイミングと補助金もチェック

外壁材の劣化は住まいの性能に大きく影響するため、適切なタイミングでのメンテナンスやリフォームが必要です。
以下の症状が見られる場合は、外壁リフォームを検討する時期といえます。
- ・外壁にひび割れや欠損が発生している
- ・シーリング材の劣化や剥がれがある
- ・塗装の剥がれや色褪せが目立つ
- ・チョーキング現象(手で触ると粉状のものが付着する状態)
また、外壁リフォームは気候条件が安定した時期に行うのが理想的です。
おすすめなのは、気温・湿度が安定している春や秋。
逆に、雨の増える梅雨や、低温により塗料の性能が十分発揮されない冬は避けたほうが良いでしょう。
外壁リフォームには補助金を上手に活用!
国や自治体の補助金制度を活用して、外壁リフォームのコストを抑えることが可能です。例えば、以下のような補助金をチェックしてみましょう。
子育てグリーン住宅支援事業
省エネ性能の高い住宅への改修を支援する制度で、断熱性の高い外壁材への交換や外壁断熱工事が対象に含まれています。子育て世帯や若者夫婦世帯には特に手厚い支援が受けられる場合があります。
既築住宅のZEH改修実証支援事業
既存住宅をZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)水準に改修する際の支援制度です。外壁の断熱改修工事や高性能な外壁材への交換が対象に含まれ、省エネ効果の高い住宅への改修を支援します。
自治体独自の補助金
各市町村でも独自の住宅改修助成制度を設けている場合があります。例えば北海道では、帯広市の「住まいの改修助成金」や芦別市の「住宅改修促進助成事業」などがあり、外壁リフォームも対象となることがあります。
※2025年7月時点の情報です。
※これらの制度には一定の条件や申請期限がありますので、工事前に必ず確認しておくことをおすすめします。
外壁リフォームは北ガスフレアストにおまかせ!
北ガスフレアストでは、豊富な経験と実績を備えて外壁のリフォームに対応しています。お客さまのライフスタイルや建物の状況に合わせた最適な外壁材をご提案し、快適で経済的な住まいづくりをトータルでサポートいたします。
北ガスフレアストは長年の実績と、北ガスグループとしての信頼を強みに、お客さまに安心してお任せいただける体制を整えております。
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各種リフォームローンにも対応していますので、ご予算に応じたご提案も可能です。
外壁リフォームをご検討の際は、お気軽にご相談ください!
外壁材の種類を理解して最適な住まいを実現しよう
外壁材には、窯業系サイディング、金属系サイディング、木質系サイディング、樹脂系サイディング、モルタル、タイル、ALCという7つの主要な種類があり、それぞれに特徴があります。
予算、デザイン性、メンテナンス性、地域の気候条件を総合的に考慮して選ぶことで、理想の住まいを実現できるでしょう。
外壁リフォームは住まいの性能と美観を向上させる工事です。
ぜひ適切な時期と素材を見極め、満足度の高いリフォームを実現してください。

北ガスフレアストでは、外壁のリフォームに関するご相談も承っております。
お客様のライフスタイルや空間に合わせた最適なプランをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。