トイレの節水術で水道代を大幅削減!正しい方法とNGな方法

家庭で使用する水の約20%が、トイレで使われているのはご存じでしょうか。
毎月の水道料金を見て「もう少し安くならないかしら」と感じたことがある方も多いでしょう。
実は、トイレの節水対策をしっかりと行うことで、年間で数千円から1万円以上もの節約効果が期待できます。
今回は、効果的なトイレの節水方法を詳しくご紹介します!
よくいわれる方法の中でやってはいけないNG行為もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!

トイレの効果的な節水方法をご紹介!
トイレでの節水は、正しい知識と方法があれば誰でも簡単に実践できます。
家庭における水道使用量の実態から、具体的な節水テクニックまで詳しく見ていきましょう。
家庭の水道使用量に占めるトイレの割合
東京都水道局のデータによると、一般家庭での水の使われ方は以下のようになっています。※令和3年度調べ
1位:風呂(43%)
2位:トイレ(20%)
3位:炊事(16%)
4位:洗濯(15%)
5位:洗面・その他(6%)
これを見ると、トイレが占める割合の大きさに驚かれるのではないでしょうか。
家庭におけるトイレの水使用量は風呂に次いで2番目に多く、全体の約20%を占めています。
従来型のトイレでは「約8~13L」もの水を1回で使用しているため、トイレの水使用量も大きくなるのです。
すぐに実践できる基本的な節水方法
一度に使用する水の量が多いトイレだからこそ、節水すればその効果も大きくなります。日頃のちょっとした心がけで、すぐに節水効果を実感できる方法をご紹介しましょう。
大小レバーの正しい使い分け
トイレの基本的な節水方法として最も効果的なのが、大小レバーの適切な使い分けです。メーカーによっても違いはあるものの、従来型の古いトイレの場合、大と小では約5リットルもの差があるといわれています。
そのため、大小のレバーを使い分けるだけでも、年間で見れば大きな差となるでしょう。
大洗浄は大便やトイレットペーパーを多く使った場合に、小洗浄は小便や少量のトイレットペーパーの場合に使用するのが効果的な使い方です。
ただし、トイレの機種によっては小洗浄ではトイレットペーパーが流れにくい場合もあるため、説明書で確認しましょう。
無駄な流水を避ける習慣
音を消すために何度も水を流す習慣は、大きな水の無駄につながり、年間を通すと相当な金額になってしまいます。音が気になる場合は、音消し装置や擬音装置を活用するのがおすすめです。
節水に役立つ便利グッズの活用
市販されている節水グッズを活用することで、さらなる節水効果が期待できます。節水リング・節水コマ
タンク内の水量を物理的に調整する節水グッズです。取り付けが簡単で、500~1,000円程度の手頃な価格で購入できます。
ただし、使用できないタンクもあるため、購入前に必ず適合性を確認しましょう。
ウォーターセーバー
レバーを操作している間だけ水が流れる仕組みに変更できるグッズです。必要な分だけ水を流せるため、30~40%程度の節水効果が期待できます。
水流は変わらず、ワンタッチで簡単に取り付けできるので手軽な節水グッズとしておすすめです。
ただし、レバーの使用感が変わるので慣れるまでに多少時間が必要かもしれません。
節水器ロスカット
流水後にチョロチョロと流れ続ける余分な水をカットできる装置です。約30%の節水効果があるといわれており、価格は3,000円前後とリーズナブルです。
ただし、節水型トイレには対応していないため注意が必要です。
トイレの節水でNGな方法もある?

節水を意識するあまり、間違った方法で取り組んでしまうと、かえって修理費用がかかってしまうこともあります。
正しい節水のために、避けるべき方法も知っておきましょう。
ペットボトルをタンクに入れる方法
「タンク内にペットボトルを入れて水位を上げる」という節水方法は、インターネットでもよく紹介されていますが、実は非常にリスクの高い方法なんです。ペットボトルがタンク内の部品に接触すると、給水装置や排水装置の正常な動作を妨げる可能性があります。
最悪の場合、水が止まらなくなったり、逆に水が全く流れなくなったりして、高額な修理費用が必要になることも。
また、ペットボトルが浮いてしまい、ほかの部品を破損させるリスクもあります。
一時的な節水効果があっても、修理費用を考えると結果的に大きな損失になる可能性があるので、おすすめはできません。
過度な節水
止水栓を極端に絞るなど、水量を極端に減らしすぎると、排泄物やトイレットペーパーが十分に流れず、詰まりの原因となります。トイレの詰まりが発生すると、ラバーカップでの対処や専門業者への依頼が必要になり、節水で浮いた費用以上のコストがかかってしまうことも。
特に配管の勾配が緩い住宅では、少ない水量では汚物が途中で止まってしまう可能性が高くなります。
適切な水量で節水することが、長期的に見て経済的な方法といえるでしょう。
また、節水を意識して複数回分をまとめて流すと、においや雑菌の原因となり、掃除や再洗浄でかえって水を余分に使うことになるため、その都度流すことをおすすめします。
なお、トイレの効果的な掃除方法については、「トイレの汚れが落ちない!原因と効果的な掃除方法を徹底解説」でも詳しくご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
節水できるトイレに交換するのもおすすめ!

最も効果的で確実な節水方法は、最新の節水型トイレへの交換です。
現在お使いのトイレが古いタイプの場合、交換することで劇的な節水効果が期待できます。
節水型トイレに搭載される主な機能
最新の節水型トイレには、以下のようなさまざまな技術が搭載されています。少ない水量での洗浄技術
従来型が大洗浄で13リットル使用するのに対し、最新の節水型トイレは3L代~5L程度で、同等の洗浄力を実現できます。効率的な水流設計
渦を巻くような水流や、複数の吐水口から効率的に水を流す設計により、少ない水量でも隅々まで洗浄できます。汚れ防止コーティング
便器表面に特殊なコーティングを施していることで、汚れが付着しにくく、少ない水量でも汚れが落ちやすくなります。自動洗浄機能
センサーにより自動で適切な水量を判断して洗浄するため、無駄な水の使用を防げます。おすすめの節水型トイレ:TOTO製「GG」シリーズ
TOTO製の「GG」シリーズは、優れた節水性能と使いやすさを兼ね備えた人気モデルです。従来型からの交換で、年間最大約14,200円の水道代節約効果が期待できます。
<節水に関わる主な機能>
- ・大洗浄4.8L、小洗浄3.6Lの超節水設計
- ・トルネード洗浄により少ない水で効率的に洗浄
- ・セフィオンテクト加工で汚れを防ぎ、少ない水でも清潔を維持
- ・プレミスト機能で汚れの付着を抑え、洗浄水を最小限で活用
流水量が少ないのはもちろん、汚れが付きにくい設計や効率的な洗浄の仕組みで、少ない水でも清潔と快適が保てるようになっています。
そのほか、オート開閉機能や温風乾燥機能も搭載。
ノズル自動洗浄機能も備えており、快適さと衛生面の両方を高めています。
おすすめの節水型トイレ:リクシル製「サティス-S」
リクシル製の「サティス-S」は、独自技術による高い節水性能が特徴です。
従来型からの交換で、年間最大約13,800円もの水道代節約効果が期待できます。
さらに、便座と温水の温度調整による節電機能を搭載し、電気代の節約にもつながるのがうれしいポイントです。
<節水に関わる主な機能>
- ・大洗浄5L、小洗浄3.8Lの節水設計
- ・パワーストリーム洗浄で少水量でも強力な洗浄を実現
- ・アクアセラミック技術により水垢が落ちやすく、少ない水で清潔を維持
そのほか、フチレス形状でお手入れしやすく清潔性を確保。
プラズマクラスター除菌機能や電動お掃除リフトアップ機能など、メンテナンス性も高めています。
なお、トイレのリフォームをご検討の際は、浴室もセットで行うとお得になることも多いです。
浴室リフォームについて詳しく知りたい方は、「お風呂リフォームの費用相場は?工期の目安やリフォームの注意点も紹介」もあわせてご参照くださいね。
トイレの節水で快適な暮らしと節約を両立!
トイレの節水は、正しい方法で取り組むことで水道代の節約効果が得られます。
基本的な使い方の改善から始まり、適切な節水グッズの活用や最新の節水型トイレへの交換まで、さまざまな選択肢があります。
ただし、ペットボトルをタンクに入れるような間違った方法は、かえって修理費用がかかるリスクがあるため避けましょう。
大小レバーの使い分けや無駄な流水を避けるだけでも年間数千円の節約になり、節水型トイレへの交換なら大幅な節約も可能です。
適切な節水で、家計にも環境にも優しい快適な生活を実現してくださいね。
北ガスフレアストでは、トイレリフォームや交換に関するご相談を承っております。
最新の節水型トイレへの交換をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
お客様のライフスタイルや空間に合わせた最適なプランをご提案いたします。
- ・アクアセラミック技術により水垢が落ちやすく、少ない水で清潔を維持
- ・パワーストリーム洗浄で少水量でも強力な洗浄を実現
- ・大洗浄5L、小洗浄3.8Lの節水設計
- ・プレミスト機能で汚れの付着を抑え、洗浄水を最小限で活用
- ・セフィオンテクト加工で汚れを防ぎ、少ない水でも清潔を維持
- ・トルネード洗浄により少ない水で効率的に洗浄