キッチンのシンクのみの交換は可能?費用相場から注意点まで徹底解説
シンクの汚れや傷が気になってきたものの、「キッチン全体をリフォームするほどではない」と迷っている方は、実は少なくありません。
毎日の調理や後片付けで頻繁に使うシンクは、水アカや細かな傷、錆などが発生しやすい場所です。
だからこそ、シンクだけ交換できないかと考えるのはごく自然なことですよね。
そこで今回は、プロの視点からキッチンシンクのみの交換は実際に可能なのかを解説し、より満足度の高い選択肢についてお伝えします。
シンク交換を検討中の方も、キッチン全体のリフォームを考えている方も、ぜひ参考にしてみてくださいね!

キッチンのシンクのみ交換することは可能?
まず結論からお話しすると、特定の条件を満たしたキッチンならシンクのみ交換は可能です。
ただし、現在の多くのキッチンでは「シンクのみ交換」は難しいケースの方が圧倒的に多いのが実情です。
キッチンのシンクのみの交換が可能なケース
天板にシンクがはめ込まれているタイプ(ドロップインタイプ)の場合、同じサイズや規格のシンクが見つかれば交換が可能です。これはいわゆる造作キッチンなどでよく見られるタイプで、キッチンカウンターの天板に四角く切り抜いた穴があり、そこにシンクだけがはめ込まれているような造りになっています。
このタイプは比較的工事もシンプルで、半日から1日で完了することもあります。
キッチンのシンクのみの交換が困難なケース
一方、現在のシステムキッチンは天板とシンクが一体成形されているタイプがほとんどで、シンクだけを切り離すことができません。このタイプの場合は、最低でも天板ごと交換する必要があります。
システムキッチンでは、天板が人工大理石や人工石でシンクの部分がステンレスになっていても、実際には天板とシンクが一体成形されていることが多いです。
見た目には分離できそうに見えても、シンクだけの交換は困難です。
シンクのみ交換を検討する前に知っておきたいリスクと注意点
シンクのみの交換が技術的に可能な場合でも、いくつかの注意すべきポイントがあります。シンクのサイズと対応製品を事前に確認
ドロップインタイプのシンクはメーカーやシリーズごとにサイズが微妙に異なります。サイズが合わないと設置できないため、必ず適合製品を確認しましょう。
排水口の位置と配管の整合性を確認
新しいシンクの排水口が既存配管と合わない場合、追加の配管工事が必要になり、費用が高くなることがあります。キッチン全体の状態も考慮
長年使用しているキッチンでは、シンクだけ交換してもほかの部分の劣化が目立ち、結局キッチン全体の交換が必要になることもあります。費用対効果をしっかり検討
シンクのみの交換費用は約10〜20万円ですが、状況によって配管工事や天板補修が発生すると費用が大幅にかさむことも。システムキッチン全体の交換費用と比較して判断しましょう。
キッチン自体の交換をする際の選び方もチェック

キッチンの耐用年数は、約20年といわれています。
ただし、20年経っていないキッチンでも、長年使用していて劣化が気になる場合は、シンクだけでなくキッチン全体を交換した方が快適に使える場合があります。
劣化が気になる場合は、思い切ってキッチン全体を交換するのがおすすめです!
ここでは、キッチンを交換する場合の費用相場や選び方のポイントなどを見ていきましょう。
キッチン交換の費用相場
システムキッチン全体の交換費用は、おおむね80万円から150万円以上が目安です。一見高額に感じますが、シンクだけでなくコンロやレンジフード、収納なども一新できるため、長期的に見ると費用対効果が高い場合が多くあります。
天板・シンクの素材選び
天板やシンクの素材によって見た目やお手入れのしやすさが異なります例えば、人工大理石は継ぎ目がなく清潔で、色やデザインが豊富な上、汚れも落としやすい特徴があります。
ステンレスは耐熱性や耐久性に優れ、お手入れも簡単で錆びにくいのが魅力。
ホーローは耐熱性や耐久性に優れ、美しい仕上がりが特徴ですが、衝撃には注意が必要です。
素材ごとの特徴や選び方の詳細については、「キッチンの天板(ワークトップ)の素材には何がある?選び方も確認!」もご参照ください。
レイアウトの選び方
キッチンのレイアウトは、ご家族の人数や調理スタイル、キッチンスペースに応じて最適なものを選ぶことが大切です。代表的なレイアウトには、以下のようなタイプがあります。
- ・I 型:シンク・コンロ・作業台が一列に並ぶタイプ
- ・L 型:キッチンが直角に曲がり、2方向に作業スペースが広がるタイプ
- ・コの字型:三方向を囲む形で、作業台と収納を多く確保できるタイプ
- ・アイランド型:作業台が壁から離れて独立しているタイプ
- ・ペニンシュラ型:カウンターの片側が壁につき、片側が部屋に向けて開いているタイプ
選ぶポイントは、スペースの広さ・料理の頻度・家族との関わり方の3つです。
狭い場所には I 型、作業スペースを広く取りたいなら L 型やコの字型、家族と会話しながら料理したいならアイランド型やペニンシュラ型が向いています。
また、シンク・コンロ・冷蔵庫の3点を結ぶ「ワークトライアングル」を意識すると、移動がスムーズで作業効率がアップしますよ。
キッチンレイアウトの詳細については、こちらもぜひご参考ください
キッチンリフォームのレイアウトを徹底解説!ポイントも紹介
色の選び方
キッチンリフォームで色を選べる主な箇所は、収納の扉とワークトップ(天板)です。中でも収納の扉は面積が広く目につきやすい部分なので、色の選び方次第でキッチン全体の印象が大きく変わります。
清潔感のある色や、ライフスタイルやインテリアに合わせた色を選ぶことが大切です。
迷ったときは、例えば次のように考えると選びやすくなります。
- ・明るく広く見せたい → 白や淡いグレーなどの明るい色
- ・落ち着いた雰囲気にしたい → 木目調や濃いブラウン
- ・汚れが目立ちにくい方が良い → グレーやベージュ系
- ・部屋のインテリアと統一したい → 壁や床の色と近いトーンに揃える
収納扉とワークトップの色を大きく変えすぎず、同じ系統の色でまとめると空間がすっきり見えます。
色選びのコツについては、こちらのコラムもご覧ください。
キッチンリフォームでおすすめの色とは?選び方のポイントも紹介
おしゃれなキッチンの作り方!ポイントと注意点を紹介
交換におすすめのキッチンもご紹介!
北ガスフレアストでは、機能性に優れたキッチンをお取り扱いしています。
今回はおすすめの3つのキッチンをご紹介します。
TOTO製「ザ・クラッソ」
デザイン性と使いやすさを両立させた人気のキッチン。光を集めて明るさを演出するクリスタルカウンターや、凹凸を抑えたノイズレスデザインにより、シンプルで美しいキッチン空間を実現します。
シンクや水栓にも工夫が施されており、タッチスイッチ式の「水ほうき水栓LF」は手を汚さずに操作でき、幅広シャワーで洗浄も効率的。
さらに「きれい除菌水」を利用すれば、食器や調理器具のヌメリを抑え、日々の衛生管理も手軽に行えます。
収納力も高く、シンク下やフロアキャビネットには調理器具や食材をすっきり整理できるスペースを確保。
ゴミや食材カスをスムーズに流す「スクエアすべり台シンク」や、フィルターレスのレンジフードにより、掃除やメンテナンスも簡単です。
毎日の調理や片付けを快適にしながら、美しさと清潔さを長く保てるキッチンとして、多くの家庭で選ばれています。
LIXIL製「リシェル」
調理や片付けのしやすさに加え、居心地の良さも重視したキッチンです。セラミック製ワークトップは傷や熱に強く、調味料がこぼれてもさっと拭くだけでお手入れが完了。
ハイブリッドクォーツや人造大理石、ステンレスなど複数のシンク素材から選べるため、デザインと機能性を両立できます。
また、Wサポートシンクはシンク内で下ごしらえや水切りが完結できる設計で、調理と後片付けをスムーズに行えます。
さらに「らくパッと収納」はテコの原理で重い引き出しも軽く開閉でき、頻繁に使う器具の出し入れもラクラクです。
毎日のキッチン作業を快適にしながら、家族や友人と過ごす時間も楽しめる、理想的なキッチンといえるでしょう。
クリナップ製「ステディア」
大切な毎日を輝かせるために、品質・耐久性・デザイン・使い勝手を徹底的に追求したキッチンです。見えないキャビネット内部まで上質なステンレスにこだわり、長く美しさを保ちます。
デュアルトップ対面は、手元を隠しつつ開放感を演出。
多彩なワークトップや扉カラー、取手の組み合わせで、自分らしいキッチン空間をつくることができます。
収納も充実しており、大容量のオールスライド収納や立体的なスライドボックスで、よく使うものもラクに整理可能です。
さらに、「流レールシンク」や「美コート加工」により、汚れにくく洗いやすい設計を実現。
排水口や網カゴも一体成形でお手入れ簡単、静音性も高く快適に使えます。
日々の調理をよりスムーズにし、キッチンをいつも清潔で美しく保てる仕様です。
キッチンリフォームについては、下記コラムでもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
キッチンリフォームの床材の種類とは?選び方や費用相場も解説
キッチンリフォームは住みながらも可能?できないケースや過ごし方も紹介
キッチンのリフォームなら北ガスフレアストへご相談を!
北ガスフレアストでは、誠実さを第一に、お客さまに寄り添った丁寧な対応を心がけています。豊富な経験をもとに、リフォーム専任プランナーや一級建築士などの専門スタッフがお客さまのご要望に最適なキッチンをご提案いたします。
ローンやクレジットカードもお使えいただけますので、詳細条件につきましては担当者までご相談くださいませ。
キッチンシンクのみの交換は難しいケースが多い
キッチンのシンクのみの交換は、造作キッチンなどで天板にシンクをはめ込むドロップインタイプ場合に可能です。
しかし、現在主流となっている、天板と一体成形されたシステムキッチンでは困難です。
交換可能でも、シンクのサイズや排水口の位置、配管との整合性を確認する必要があります。
また、長年使用したキッチンではシンクだけ交換してもほかの部分の劣化が目立つことがあり、費用対効果を考えるとキッチン全体の交換がおすすめです。
ぜひ、検討してみてくださいね!

北ガスフレアストでは、キッチンリフォームに関するご相談を承っております。
最新のキッチンへの交換をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
お客様のライフスタイルや空間に合わせた最適なプランをご提案いたします。














